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東京国立博物館『イスラーム王朝とムスリムの世界』展に行ってきました

東京国立博物館」で開催中の特別企画展イスラーム王朝とムスリムの世界』を見に行ってきました!

www.tnm.jp


今まで歴史にほとんど興味がなかったため、世界の歴史についてほとんどのことを知りません。そんな自分が無謀にも歴史を勉強しようと思い立ちました。

勉強のために最近聞きはじめた歴史をおもしろく学ぶ『コテンラジオ』。コテンラジオはすごく面白くて歴史に興味がなかった自分でも楽しく聞くことができます。

cotenradio.fm


先日「オスマン帝国」の回を聞きました。聞き終わってから、自分はイスラム世界について何も知らないと感じ「少しでもイスラム世界を知りたい」と思いインターネットで展示について調べたところ『イスラーム王朝とムスリムの世界』が開催されていることを知りました。

 

チケット予約で勘違い

現在、東京国立博物館はコロナウィルス感染対策で事前予約制になっています。東京国立博物館のホームページからチケットの購入サイトに飛ぶことができます。

通勤中に予約したのですが、予約するときの時間帯が「9:30」と「12:30」の2つの時間しか予約できません。時間も予約制と思っていたため、その時は「めちゃくちゃ人気で空いてないのか」と思い9時30分のチケットを選んで購入しました。
今は電子チケットですぐに送られてきたとても便利です。しかしチケットを買ったら注意書きには9:30は午前中、12:30は午後の意味でいつでも入退場可能ということでした!

初めてチケットを予約して購入したので、説明がどこかに書いてあったかもしれませんが分からず勘違いしてしまいました。

 

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東京国立博物館正面

いざ『イスラーム王朝とムスリムの世界』展へ

どうせなら早く行こうと考え、朝9時30分に到着するように出発しました。朝の上野公園は動物園がコロナでお休み中のため人がまばらでした。

博物館もすいていると思ったのですが、しっかり博物館の入り口には行列ができていました。事前予約制のため並んでいるほぼ全員がチケットを持っているため人の流れがスムーズてほとんど待たずに入ることができました。

正面玄関から入って『イスラーム王朝とムスリムの世界』展は正面から右手の東洋館です。まわりの人はほとんどが左のほうへ行きます。おそらく同時開催中の『ポンペイ展』の方に行く人だと思われます。『ポンペイ展』の人気を感じました。

 

はじめての東洋館

国立東京博物館に来たことはありますが、東洋館に来たのは初めてです。どういう構造かわからなかったので案内板を見ます。『イスラーム王朝とムスリムの世界』は地下に展示されていると書いてあったので階段で地下へ。

地下へ降りると彫刻が置いてあり何かしら入り口があると思っていた自分は「もう展示が始まっている?」と思って慌ててしまいました。よく確認してみるとそれは別の『クメールの彫刻』の展示でした。奥に行くと目当ての展示を発見することができました。

 

イスラーム王朝とムスリムの世界』の見方

今回の展示を見るにあたって初めてのことを試してみました。以前は展示を見にいくと「心の赴くままに展示を見て大まかに感想を抱き、記念にパンフレットを買って家に置いておく」というざっくりとした感じでした。そして二度と思い返さないことがほとんどでした。

今回は一品一品見て、作品解説を読むことと、展示品を見てぱっと思い浮かんだ感想をアプリ「Dynalist」にiPhoneを使って入力していくことにしました。
展示が200点あるということでひとつひとつ覚えている自信がありませんでした。また後でまとめて思い出すとどうしても印象の強かった展示のことに他の展示の感想がかき消されてしまいます。ひとつひとつ自分が感じたことを記録しておきたいと考えました。またメモとしてデータ化していつでも見返せるようにすることで頭で忘れてもデータが残るようにしようと考えました。

見ていて驚いたのは皆さん写真撮影していたこと。なんと禁止のもの以外撮影OKとのことでした。展示は撮影禁止の印象があったのでびっくりしました。しかしメモに集中するため自分は写真を撮りませんでした。

 

展示のおおまかな感想

物品の装飾が印象的でした。さまざまな材質で作られているのですが幾何学的な模様がとてもキレイに装飾されています。そして「何か模様がはいっている」と思ったら文字が装飾として入っているものがたくさんありました。あまりに文字が違うため模様に見えました。
装飾に入っている文字にはコーランから引用された言葉もあり、生活と宗教がかなり密接に感じました。実際にものを見るとその時代を感じます。またそれを作った人、使った人がいると考えると物語でなく現実に存在したんだと感じました。帰ってからイスラム美術について調べてみたら「偶像崇拝」が禁止されているため彫刻や絵があまり無いとのことです。

また今回の展示で初めて知ったのですが、イスラム系の王朝はひとつの時代に一つずつだと思っていましたが、計14の王朝が同じ時代にも重なりながらそれぞれ繁栄していたことを初めてしりました。いろいろな地域に広がっていたので、時代の差と地域による様式の違い見比べることができてすごく興味深かったです。

 

ここがすごい!ミュージアムショップ

展示を見た後に今回の展示のパンフレットを買いました。このサイズ、分厚さで2000円。。すごく得した気分になりました。

他にもすごいと思ったのは、ミュージアムショップでたくさん歴史の本が売っていたこと。歴史を勉強するためにネットなどで調べていつか読んでみたいと考えていた本がほとんど置いてありました。思わずいろいろと手にとりパラパラみてしまいました。やはり実際に手に取って見てみると良いです。地元の図書館で歴史のコーナーを見るより冊数が多くて刺激的でした。また来る機会があったらぜひ立ち寄りたいです。

 

最後に今回学んだこと

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イスラーム王朝とムスリムの世界』を見に行ってとても良かったです。行く前はイスラムのことを全然知らない自分が行っても得るものはあるのかとても不安でした。しかし実際に行ってみたらとても夢中になってみていました。

展示品も素晴らしかったです。少しですがイスラムの文化が心に残ったような気がします。ただ収蔵元の「マレーシア・イスラーム美術館」には1万点以上の収蔵品があるとのこと。今回の展示は約200点なのでまだまだほんの一部に触れただけです。

歴史の勉強を初めたばかりですが、本で読むだけでなく実際に当時のものを見る機会があれば積極的に見にいきたいです。