2022年に歴史の勉強を始め、24冊の本を読んで学んだことと反省点をまとめました。
学んだこと
まず学んだことは、自分が考えているより歴史は広く深いことです。
自分が漠然と考えていた歴史は、高校の歴史の教科書に載っていることだけだと思っていました。しかし、歴史を勉強してすぐにその誤りに気づきました。歴史は物や人など全てのものに歴史があります。歴史は単に出来事を学ぶだけでなく、文化や社会や発明など人間の営み全てを含んでいることを学びました。
次に歴史は確定したことではないということです。
以前は「歴史はすでに確定したこと」と思っていましたが、歴史は解釈によって全く異なる可能性があることを知りました。
たとえば、鎌倉幕府の成立は1192年と習いましたが、現在は1185年説が有力とされています。研究が進むことで、歴史の見方や解釈が変わることもあることを知りました。また歴史を見る人の立場や国によって歴史が全く違うように語られていることも学びました。
最後に歴史は右肩上がりではないことです。
歴史は年が経つにつれて進歩し、右肩上がりに進歩してきたと考えていました。しかし決して右肩上がりでなく、時には文明や技術が後退したり、重要なことが引き継がれなかったりと、紆余曲折があり現代に至っていることを知りました。
反省したこと
まず自分が考えていたより本が読めないことです。
歴史の本を読んでいて、自分が「学ぶための読書」をまったくできていないことに気がつきました。ただ本を読むだけでは歴史を本当の意味で理解できていないため、より深く、理解をするためにどのように本を読むべきか考える必要があると感じています。
次に学んだ内容を記録しておく環境を準備していなかったことです。
本を読んで学んだことをメモする習慣を持っていなかったため、自分がどの本からどのような内容を学んだかを思い出すことができませんでした。
今後は読書の際にはメモを取るようにし、自分自身の知識や理解をより正確に記録していきたいと考えています。
最後は自分の歴史を解釈するための知識が浅いことです。
歴史は、出来事や人物、物など全てに存在するものです。正しく歴史を理解し、解釈することは重要です。しかし、本を読んでいくうちに自分の根本的な知識不足に気づきました。
分かりやすくするために載っている地図すら理解できない状態ですので、全体的に知識を底上げする必要があると考えています。
2022年読んだ歴史関連の本
1冊目
『わかる・身につく歴史学の学び方』
(大学の歴史教育を考える会)2016年11月1日発行
2冊目
『いちばんシンプルな世界の歴史』
(クリストファー・ラッセルズ)2015年12月20日発行
3冊目
『一気にわかる世界史』
(秋田総一郎)2016年8月31日発行
4冊目
『集英社まんが版世界の歴史全10巻』
(集英社文庫)2009年5月25日発行
5冊目
『彩色写真で見る世界の歴史』
(ダン・ジョーンズ、マリナ・アマラル他)2019年4月23日発行
6冊目
『名画で読み解く「世界史」』
(祝田 秀全)2013年8月6日発行
7冊目
『イスラーム―知の営み (イスラームを知る)』
(佐藤次高)2009年9月1日発行
8冊目
『ペンブックス20 イスラムとは何か。』
(ペン編集部)2013年2月28日発行
9冊目
『サトコとナダ』全4巻
(ユペチカ)
10冊目
『一神教と戦争』
(橋爪大三郎、中田考)2018年2月14日発行
11冊目
『世界の美しいモスク』
(深見奈緒子)2016年7月30日発行
12冊目
『地図でスッと頭に入る世界史』
(昭文社出版編集部)2019年12月18日発行
13冊目
『戦後史入門』
(成田龍一)2015年7月4日発行
14冊目
『東大教授が教える やばい日本史』
(本郷 和人(監修)、和田 ラヂヲ、 横山 了一、滝乃 みわこ)2018年7月12日発行
15冊目
『沖縄戦を生きぬいた人々』
(吉川麻衣子)2017年6月19日発行
16冊目
『歴史思考』
(深井龍之介)2022年3月29日発行
17冊目
『平和は「退屈」ですか』
(下嶋哲朗)2015年5月16日発行
18冊目
『理由がわかればもっと面白い!西洋絵画の教科書』
(田中久美子)2021年3月17日発行
19冊目
『歴史を知る楽しみ』
(家近良樹)2018年12月10日発行
20冊目
『詳説世界史B 改訂版』
(山川出版社)
21冊目
『ものがたり戦後史』
(富田武)2022年2月9日発行
22冊目
『キング牧師 フォトドキュメント 私には夢がある』
(日本キリスト教団出版局)2005年10月1日発行
24冊目
『エリザベス女王 写真で振り返る、国家に捧げた生涯』
(ナショナル・ジオグラフィック)2022年9月29日発行