3畳まなびスペース

3畳の部屋からいろいろ学んだことを発信

歴史勉強の学びと反省:2022年の振り返り

2022年に歴史の勉強を始め、24冊の本を読んで学んだことと反省点をまとめました。


学んだこと

まず学んだことは、自分が考えているより歴史は広く深いことです。
自分が漠然と考えていた歴史は、高校の歴史の教科書に載っていることだけだと思っていました。しかし、歴史を勉強してすぐにその誤りに気づきました。歴史は物や人など全てのものに歴史があります。歴史は単に出来事を学ぶだけでなく、文化や社会や発明など人間の営み全てを含んでいることを学びました。


次に歴史は確定したことではないということです。
以前は「歴史はすでに確定したこと」と思っていましたが、歴史は解釈によって全く異なる可能性があることを知りました。
たとえば、鎌倉幕府の成立は1192年と習いましたが、現在は1185年説が有力とされています。研究が進むことで、歴史の見方や解釈が変わることもあることを知りました。また歴史を見る人の立場や国によって歴史が全く違うように語られていることも学びました。

最後に歴史は右肩上がりではないことです。
歴史は年が経つにつれて進歩し、右肩上がりに進歩してきたと考えていました。しかし決して右肩上がりでなく、時には文明や技術が後退したり、重要なことが引き継がれなかったりと、紆余曲折があり現代に至っていることを知りました。

 

反省したこと

まず自分が考えていたより本が読めないことです。
歴史の本を読んでいて、自分が「学ぶための読書」をまったくできていないことに気がつきました。ただ本を読むだけでは歴史を本当の意味で理解できていないため、より深く、理解をするためにどのように本を読むべきか考える必要があると感じています。

 

次に学んだ内容を記録しておく環境を準備していなかったことです。
本を読んで学んだことをメモする習慣を持っていなかったため、自分がどの本からどのような内容を学んだかを思い出すことができませんでした。
今後は読書の際にはメモを取るようにし、自分自身の知識や理解をより正確に記録していきたいと考えています。

 

最後は自分の歴史を解釈するための知識が浅いことです。
歴史は、出来事や人物、物など全てに存在するものです。正しく歴史を理解し、解釈することは重要です。しかし、本を読んでいくうちに自分の根本的な知識不足に気づきました。
分かりやすくするために載っている地図すら理解できない状態ですので、全体的に知識を底上げする必要があると考えています。

 

2022年読んだ歴史関連の本

1冊目

『わかる・身につく歴史学の学び方』
(大学の歴史教育を考える会)2016年11月1日発行

 

2冊目

『いちばんシンプルな世界の歴史』
(クリストファー・ラッセルズ)2015年12月20日発行

 

3冊目

『一気にわかる世界史』
(秋田総一郎)2016年8月31日発行

 

4冊目

『集英社まんが版世界の歴史全10巻』
(集英社文庫)2009年5月25日発行

 

5冊目

『彩色写真で見る世界の歴史』
(ダン・ジョーンズ、マリナ・アマラル他)2019年4月23日発行

 

6冊目

『名画で読み解く「世界史」』
(祝田 秀全)2013年8月6日発行

 

7冊目

『イスラーム―知の営み (イスラームを知る)』
(佐藤次高)2009年9月1日発行

 

8冊目

『ペンブックス20 イスラムとは何か。』
(ペン編集部)2013年2月28日発行

 

9冊目

『サトコとナダ』全4巻
(ユペチカ)

 

10冊目

『一神教と戦争』
(橋爪大三郎、中田考)2018年2月14日発行

 

11冊目

『世界の美しいモスク』
(深見奈緒子)2016年7月30日発行

 

12冊目

『地図でスッと頭に入る世界史』
(昭文社出版編集部)2019年12月18日発行

 

13冊目

『戦後史入門』
(成田龍一)2015年7月4日発行

 

14冊目

『東大教授が教える やばい日本史』
(本郷 和人(監修)、和田 ラヂヲ、 横山 了一、滝乃 みわこ)2018年7月12日発行

 

15冊目

『沖縄戦を生きぬいた人々』
(吉川麻衣子)2017年6月19日発行

 

16冊目

『歴史思考』
(深井龍之介)2022年3月29日発行

 

17冊目

『平和は「退屈」ですか』
(下嶋哲朗)2015年5月16日発行

 

18冊目

『理由がわかればもっと面白い!西洋絵画の教科書』
(田中久美子)2021年3月17日発行

 

19冊目

『歴史を知る楽しみ』
(家近良樹)2018年12月10日発行

 

20冊目

『詳説世界史B 改訂版』
(山川出版社)

 

21冊目

『ものがたり戦後史』
(富田武)2022年2月9日発行

 

22冊目

『キング牧師 フォトドキュメント 私には夢がある』
(日本キリスト教団出版局)2005年10月1日発行

 

24冊目

『エリザベス女王 写真で振り返る、国家に捧げた生涯』
(ナショナル・ジオグラフィック)2022年9月29日発行

ブログURLを変更したらはてなスターが消えてしまいました

最近ブログの更新が止まってしまっています。現在自分の学び方を一から見直しておりブログをお休みさせていただいています。

 

そんな時、ちょうど独自ドメインの更新の時期になったのですが、ブログの更新頻度が少ないため、独自ドメインを継続しないことにしました。

 

ドメインの更新を止めてはてなブログのアドレスに戻したらところ、いただいたはてなスターが全て消えてしまいました!

 

はてなスターは、はてなidに紐付いていると思っていたのですが、調べてみたところブログのURLに紐付いているとのことでした。

 

独自ドメインを解約して標準のアドレスにしたことでブログのURLが変わってしまったため、はてなスターが無くなってしまいました。

(厳密にいうと無くなったのではなく前のアドレスについている)

 

せっかくスターをいただいたのに大変申し訳ありません!

よくわかってないことなのでしっかりと調べて確認してから更新しないといけませんでした。。。

映画で学ぶキング牧師『グローリー/明日への行進』

歴史を学ぶために定期的に本を読んでいます。
文章以外のメディアでも歴史を学びたいと考えて色々なモノを観ています。
今回はキング牧師についての映画『グローリー/明日への行進(原題Selma)』を観ました。

グローリー/明日への行進(字幕版)

グローリー/明日への行進(字幕版)

  • デヴィッド・オイェロウォ
Amazon

今回学んだことは「頭の中にイメージしたものしか想像できない」でした。

『グローリー/明日への行進(原題Selma)』の簡単な紹介

    劇場公開 2015年6月19日
    監督 エバ・デュバーネイ
    主演 デビッド・オイェロウォ

 受賞
    第87回 アカデミー賞(2015年)主題歌賞
    第72回 ゴールデングローブ賞(2015年)最優秀主題歌賞

キング牧師(マーティン・ルーサー・キング・ジュニア)のノーベル平和賞受賞から映画は始まります。
アメリカ公民権運動の中、アラバマ州セルマで起こった「血の日曜日事件」を描いた映画になります。

キング牧師について知りたいと考えた理由

自分はコンピューターゲームが好きでよくプレイします。
以前プレイしたゲームに『デトロイト ビカム ヒューマン(Detroit: Become Human)』というゲームがあります。

【PS4】Detroit: Become Human Value Selection

【PS4】Detroit: Become Human Value Selection

  • ソニー・インタラクティブエンタテインメント
Amazon

ゲームの舞台は人間そっくりのアンドロイドが実用化されたアメリカのデトロイド。
アンドロイドの普及で人々の暮らしはとても便利になりましたが、仕事を失い失業者が街中に溢れるなどから、反アンドロイドの運動も行われています。
3人のアンドロイドを交代で動かしながら進めていくアドベンチャー型のゲームです。

リアルな映像と近未来を舞台とした演出も良いのですが、選択肢や行動による分岐がたくさんあり、少し選択が変わるだけで話がどんどん変わっていきます。
同じゲームでも他の人と同じ物語になることはほとんど無い、まさに「自分だけのストーリー」が楽しめるゲームです。

ゲームをプレイしている時には気が付かなかったのですが、後からゲーム中の演出でキング牧師を意識している箇所があることがわかりました。
そのことがきっかけでキング牧師について知りたいと考えました。

キング牧師という人に対してのイメージと実際との違い

キング牧師が「非暴力」を貫くことで黒人差別と戦ったと聞いていたので、自分は温厚な人だと考えていました。
自分の中では温厚な人物は「人の話をよく聞き、我慢強く、怒りを表に出さない」という印象を持っています。
そのためキング牧師にも同じようなイメージを持っていました。
しかし映画を観て印象が変わりました。
家族や友人に対しては温厚だったかもしれませんが、黒人差別に対してはっきりとした主張と行動をしていました。
反対運動をする中で自信も暴力の被害にあったり、警察に捕まり収監されたりとその身を持って活動をしていました。
キング牧師は多くの演説をしていたらしく、映画でも演説のシーンが何回か出てきます。
演説で正当な意見を主張するとともに、間違ったことに対しては厳しい批判をしていました。
自分が持っていた「人の話をよく聞き、我慢強く、怒りを表に出さない」というのは勝手な思い込みでした。
歴史の本を読んでいると、いろいろな人物が登場します。
今回のキング牧師のように自分の中で勝手に印象を作ってしまっている人物が沢山いると思います。

気になった人物に対して、いろいろな情報を確認してどんな人物かをできるだけ知ることも大切だと感じました。

「黒人差別」という言葉の意味

今まで歴史の本などで「黒人差別」という言葉が出てきた時、漠然と「こういう差別が行われてきたのだ」と想像して読んでいました。
今回映画を観て、「黒人差別」という言葉を本当の意味でイメージできていなかったことが分かりました。

映画でも様々な黒人差別が描かれています。
いやがらせや暴力、殺人、黒人には使えないサービス、公共サービスの差、選挙への投票権など、直接的なものから間接的なものまでたくさんの差別が描かれています。
映画なので控えめな表現になっていることを考えると、もっと凄まじいことが行われていたのだと思います。


現在日本で生きていると、自分の周りでは表向きは露骨な差別を見ることはほとんどありません。
歴史の本に書かれている言葉の意味について改めて考えさせられました。

まとめ

本を読むことで深く理解できることがあると考えています。
しかしどうしても自分の頭の中でイメージしているもの以上の想像は難しいことが分かりました。
今回のキング牧師の活動や黒人差別について、自分の頭の中でイメージしているものと実際が違っていることからも、同じように実際と自分の認識がずれていることが沢山あるのでは?と考えました。

歴史を学ぶ中で、できるだけ色々な種類の資料にあたり、いろいろな角度から歴史を学びたいと思います。

40歳過ぎて始める公文の英語

7月末から公文式通信(公文の通信教育)で英語の勉強を始めました。


歴史の勉強を初めて日本だけではなく他の国の歴史も気になるようになり、英語で書かれた歴史の本を読みたいと考えるようになりました。
自分の英語力は中学1年生の最初で英語の授業についていけなくなり今まで来ています。
中学の英語でつまずき、英語ができないという劣等感が自分の中でずっと残っています。
「英語をできるようになりたい」という気持ちは常にあり、気持ちが高まるたびに英語の勉強を始めてみました。
しかし英語に対して切迫したものがないこともあり長続きしませんでした。

 

公文式通信を選んだ理由

実は子供が公文の教室に通っているので、公文式がどういう勉強方法なのかは知っています。
しかし最近まで公文が通信教育もやっているとは知りませんでした。
通信教育をやっていると知ったのは今読んでいる『在野研究ビギナーズ』という本です。

大学などではなく、在野で研究している15名の方のそれぞれの研究について書かれている本です。
本の中でドイツ語を学ぶために公文式通信で学んだということが書いてありました。
知っている教材であること、通信制なら仕事があってもできると考えて申し込みをしました。

自分の英語独学の諦め

今まで何度か英語ができるようになりたいと考えて長続きしませんでした。
英語を使えないと生きていけない、仕事にならないなど切迫した状況ではないと自分は英語の勉強を続けることができないとわかりました。

今回も英語の歴史の本を読みたいという切迫した状況ではない希望のようなものです。なので今回独学はあきらめました。
その代わり公文式に毎日英語の勉強をできるよう、背中を叩き続けてもらうことにしました。

英語の勉強が続かなかった原因に目標設定が曖昧だったこともあります。
漠然と「英語ができるようになりたい」と思って英語を勉強していました。
英語を話したいのか、英語の本を読めるようになりたいのか、そのために何を勉強するのか。
得たい結果に応じて勉強法が変わるのが普通です。
目標が定まらないため勉強法もぶれてしまい、あれもこれもと手を出して長続きしませんでした。

今回決めた目標は「公文の英語教材を最後まで終わらせて、中学から高校で教えている英語を理解できるようにする」です。
これは「中学英語で挫折した」という劣等感をなくすことも考えています。
やっている間に新しい目標ができたら変更することもありだと思っています。

公文の英語を始めて1ヶ月と少し経ちました

7月末から公文の英語を初めて1ヶ月と少し経ちました。
今のところプリントを5枚、毎日休まずに続けています。
ただ以前読んだ本に、習慣にできるまで3ヶ月、考え方が変わるには半年かかると書かれていました。
まだまだ習慣になっていると言えません。

また公文式通信をやってみて補わなくてはいけないことも分かってきました。
通信教育なので教室に通うのと違い、フィードバックの頻度が落ちます。
そのため理解できないと感じたところや、復習したいところは自分で補う必要があります。
足りない部分の勉強法をどうすれば良いのか常に考えるようになりました。
英語の勉強について今まで考えることはなかったので新鮮です。

これからも継続して英語の勉強ができるよう頑張りたいと思います。

 

『ボストン美術館展』テーマで横断する展示

2022年8月21日(日)に東京都美術館で開催されている、『ボストン美術館展 芸術×力』へ行ってきました。

www.ntv.co.jp

今回の展示会場である東京都美術館に行くのは初めてでした。
以前行った東京国立博物館と同じ、上野公園の敷地内にあります。
上野動物園のとなりにあるので、以前子供と動物園にいったことがあるおかげで迷わずにたどりつきました。

東京都美術館について簡単にご紹介

・所在地 東京都台東区上野公園
・1926年(大正15年)5月1日開館
・1975年(昭和50年)9月新館開館
・2012年(平成24年)リニューアルオープン
・日本最初の公立美術館として作られた
・北九州の石炭商、佐藤慶太郎が資産の半分の100万円(現在の40億円)を東京都に寄付したことで実現した
・2026年で開館100周年

一番驚いたのは個人の寄付をもとにして建てられたことでした。

ボストン美術館について簡単にご紹介

・所在地 アメリカ合衆国マサチューセッツ州ボストン市
・1876年 開館
・メトロポリタン美術館と同じくゼロからスタートし民間の組織として運営される
・所蔵品 約50万点
・展示品を8部門に分けて管理・展示されている
 ヨーロッパ、アジア・オセアニア・アフリカ、アメリカ、現代、版画・素描・写真、染織・衣裳、楽器
・入場料 大人25USドル
以前観に行ったメトロポリタン美術館展のメトロポリタン美術館の所蔵品が約200万点ということで4分の1の所蔵品数ですが、50万点もすごい数だと思います。

展示全体の感想

「芸術×力(権力)」というテーマで56点の芸術品が展示されていました。
今まで自分は漠然と歴史的なものを観たいと思って展示を観てきました。
今回のように「色々な地域、時代を横断するテーマ」の展示を今まで観たことがありませんでした。
そのため「このような展示方法があるのか」とても新鮮な気持ちで観ることができました。
エジプト、ヨーロッパ、インド、中国、日本などの幅広い国の展示が観ることができました。
今まで観てきた展示は
・イスラーム王朝とムスリムの世界→イスラーム文化圏
・ポンペイ展→古代ローマ
・メトロポリタン美術館展→西洋絵画(ルネサンス〜)
 
というように同一の文化圏で固まっていました。
さまざまな国の歴史的なものを一度に観ることができてとても興味深かったです。

権力と芸術の関係について

芸術と権力の関係について以下の5つの切り口で展示が分けられていました。
1姿を見せる、力を示す
2聖なる世界
3宮廷のくらし
4貢ぐ、与える
5たしなむ、はぐくむ

権威をみせるため、一般の人にも権威をわかりやすく見せるため、外交など贈答のための、パトロンになり育てるという感じでしょうか?

いろいろと印象に残った展示があったのですが特に印象に残った展示は「平治物語絵巻 三条殿夜討巻」と「吉備大臣入唐絵巻」です。
日本の絵巻なのですが、想像より大きくて驚きました。
絵も文字も保存の技術の高さから、かなりはっきりと見ることができました。
実際に観てみるととにかく長い。
つくるのにかなりの労力が必要だったと思います。
昔の日本人は、こんなにも労力をかけて長い巻物を作ったのはなぜだろう?という疑問が湧きました。
また絵巻というのは西洋圏にもあったのだろうか?という疑問も出てきました。

次に印象に残ったのが「オーストリアおよびドイツの宮殿と庭園選集」でした。
活版印刷とエッジングを駆使して印刷された当時の宮殿と庭園を絵付きで載せた本です。
今まで活版印刷は宗教改革などで使われたという印象が強く、どちらかというと非権力者のほうに使われたと考えていました。
しかしこの展示を観て、権力者のほうも印刷技術を活用ていたのが理解でき、自分の考えが間違っていたことに気がつきました。

最後に

今回一番の学びは、漠然と歴史的なものを観るだけでなく、テーマに沿って観るということができることでした。
テーマに沿っていろいろな国のものを選別して展示するというのも自分にとっては新鮮でした。

ただ今回の展示のテーマである「芸術×力」、いわゆる芸術と権力の関係が理解できていないところがあります。
恐らく自分が生きてきて、ほとんど権力というものを感じることが無いので、実感が湧き辛いのだと思いました。
展示されていたモノがどうのように権力と結びついているのか図録の説明を観て、確認していきたいと思います。

絵画を理解するための最初の一冊『理由がわかればもっと面白い!西洋絵画の教科書』

歴史を学び始めて、できるだけ歴史的なものを観たいと考えています。

しかし絵画は今までに何度か観る機会があったのですが、今まで興味があるあまり無かったため、自分の中で「わからない」という位置づけになってしまっていました。

先日国立新美術館で行われた『メトロポリタン美術館展』で貴重な絵画を観た時に、少しでも理解できるようになりたいと思いました。
また、歴史を学び始めたのに「絵画が分からない」というのは思考停止なのでは?と考えたこともきっかけとなりました。

西洋絵画についてほとんど知らない自分でも少しでもとっかかりになるような本が無いか図書館で探してみることにしました。

 

西洋絵画について初心者向けの本を探す

まずは地元の図書館に行って絵画について書かれた本のコーナーを探してみました。
絵画についての本が自分がいつも見ている世界史関連の棚より沢山置いてあり驚きました。
本の量を見て絵画の世界もかなり奥が深いのを感じました。
絵画の棚を探してみると初心者向けに書かれた本は数冊ありました。
ひと通りパラパラと見て、今回選んだのは『理由がわかればもっと面白い!西洋絵画の教科書』という本です。

選んだ理由はイラストが使われていて親しみやすかったのと、テーマが見開きでコンパクトにまとめられていて読みやすい印象だったからです。
これから西洋絵画を知るための最初の本として適した本だと思いました。

本の内容

INTRODUCTION 西洋絵画が面白くなる3ステップ
CHAPTER1 超有名作品を読み解く
CHAPTER2 いまさら聞けない西洋絵画の基礎知識
CHAPTER3 ギリシア・ローマ神話・聖書の世界
CHAPTER4 もっと知りたい!印象派の画家たち
CHAPTER5 知っておきたい名画カタログ

 

本の感想

作品と作者の説明が一緒になっていて分かりやすい

CHAPTER1では超有名作品と言われる絵画が紹介されています。
絵画の紹介と絵の見どころ、作者の説明がセットになっています。
最初に紹介されているのはサンドロ・ボッティチェリの『ヴィーナスの誕生』です。
アドビシステムズ社のイラストレーターというソフトのアイコンや起動画面が『ヴィーナスの誕生』だったこともあり、作品についてはなんとなく知っていましたが、作者については全く知りませんでした。
絵画と、見どころ、作者の3つの説明がセットになっていることで頭の中で上手く関連付けされて良いと思いました。

西洋絵画の歴史の流れを大まかに知ることができる

CHAPTER2では時代とともに西洋絵画が辿ってきた歴史ついて説明されています。
年代順にその時代の背景と様式が一連の流れとして乗っていました。

本の中では
古代→中世→ルネサンス→バロック→ロココ→新古典主義→ロマン主義→印象派→象徴主義→後期印象派→20世紀絵画
という流れで説明がされていました。

例えばキリスト教が全盛の中世では宗教画が多く描かれていたのが、ルネサンスを経て段々と時代が流れてくると、題材も幅広くなり、表現や手法も幅広くなってきました。

ただ時代とともに右肩上がりで広がってきたわけではなく、揺り戻しなどもありとても興味深いです。
今まで自分が絵画を観る時はその絵を単品としか観ていませんでした。
絵画にも時代の流れがあることを知ることができました。

道具の発展によって絵画も変わる

道具の発展も絵画の変化を後押したことも面白いと思いました。
特に油絵具が発明されて、細かい表現が可能になったのと同時に、塗り直しや修正がしやくなったので、絵画を描くためのハードルがかなり下がったのではないかと思います。

19世紀に油絵具がチューブ入りになり、外に持って行けるようになったので「印象派」の発展につながったとのことでした。

また写真が発明されたことで「本物そっくりに絵を描くこと」の価値が全体的に低くなってしまったことも、今までそういった視点で考えたことがなかったので面白いと思いました。

本を読んで出てきた問い

本を読むことで新たに出てきた問いもありました。
・超有名作品と名画は何で分かれているのか?
・印象派についてページを割いて説明がされているがなぜなのか?
などの問いが出てきました。
初心者向けの本なのでそこまで掘り下げてしまうと難しくなってしまうため、省かれたのだと思います。
とりあえず、問いについては機会がある時に調べてみようと思います。

 

最後に

『理由がわかればもっと面白い!西洋絵画の教科書』を読んで学んだことは「知識があると西洋絵画はおもしろく観ることができる」ということでした。
今までの自分は絵についての知識が無いため、観た絵画を自分の好みでしか観ることができませんでした。
西洋絵画について、観た絵については知識が無くても、描かれた時代背景や様式などが分かると興味を持って観ることができるのではないかと思いました。
その上で観た絵画について、描かれたテーマ、作者の伝えたいことなどがわかってくると、もっと面白く観ることができると思います。

ただ絵画について初心者向けの本を一冊読んだだけで、理解できたというには程遠いです。
絵画もとても深い世界なので、理解できたつもりにならず、同時に分からないと壁を作らないよう観れるようになりたいと思います。

健康診断の数値改善を目指して導入したツール

一昨年2021年、会社の健康診断で初めて数値が要注意となりました。
それは空腹時血糖値の数値です。
今までの健康診断で数値的に一時的に悪い箇所はありましたが、要注意になったのは初めてでした。
空腹時血糖値が高いと糖尿病予備軍とされています。
自分は甘いものも好きなため、血糖値が高いのはまずいと考えて改善に取り組みました。
(大好きな甘いものが食べれなくなってしまう状態は避けたい)

いろいろと改善に取り組み、2022年今年の健康診断では数値が正常になりました。
改善するために導入したツールを2個紹介したいと思います。

空腹時血糖値の数値が悪くなった理由を考察

最初に空腹時血糖値の数値が悪くなった理由を考えました。
最大の理由は、夕食の時間が遅くなったことでした。
ちょうどコロナで飲食店が短縮営業をしていた時で、帰宅する時にはお店が空いていないため自宅で夜遅く夕食を取っていたからです。

30代のころ営業職だった頃に生活リズムが崩れて、夜遅く夕食を食べていたら体重が増えてしまいました。
プラス10kgを超えたあたりからまずいと思い、夕飯はできるだけ夜遅くならないよう心がけました。

自宅に帰って夕食を取るのは21時過ぎになってしまいます。
しかも今回は、体重があまり増えなかったため「以前と違う」と油断してしまいました。
おそらく年を重ねて体の構造が変わってきて体重が増えない代わりに血糖値などに影響が出るようになってしまったものと思われます。

ツールその1 体組成計で測れる健康指標を増やす

健康診断で要注意となった時、家にはあったのは体重計だけでした。
今回不規則な食習慣で体に負担がかったのですが体重があまり変わりませんでした。
そのため体重以外の指標を測る必要を感じました。
体脂肪を測れる体重計が欲しいと思っていろいろ探して選んだのがタニタの体組成計です。

www.tanita.co.jp

体重、BMI、体脂肪、筋肉量、消費カロリーを測ることができます。
アプリと連動して記録してくれる機種もありましたが、値段重視で測るだけのものを選びました。

実際の使い方は1日1回、朝起きた時に測るようにしました。
夜に測るようにすると、測る時間がまちまちになってしまい数値がぶれやすくなると考えたからです。
アプリに登録してできない機種なので、測った数値をスマートフォンで写真を撮り、撮影日でいつ測ったかわかるようにしました。

体組成計を使うようになって色々なことがわかるようになりました。
特に夜遅く夕飯を食べると、体重と体脂肪が増えることが分かりました。
逆に夕飯を規則正しく食べた時は体脂肪は普段と変わらないです。
数値を見ながら次の日の食事は減らしたり、食べるものを変えたり調整をしました。

値段相応の簡易的な測定機なのでどうしても数値がぶれます。
しかし毎日測っていると大体の傾向が分かるので気にならなくなりました。
筋肉量も測れるので、自分は体型にしては筋肉量が少ないことが分かり、今は少し筋トレをするようになりました。

ツールその2 睡眠時間を正しく計測する

タニタの体組成計で毎日測っていると、夕食の時間以外にも数値が変わる要因がありました。
それが睡眠時間です。
夜更かしした次の日は数値が上がりる傾向がわかりましたか。
どうしてもやりたいことが溜まってしまうと夜更かししがちでしたが、できるだけ早く寝るようにしようと思いました。

睡眠時間を正しく計測するためにスマートウォッチ『Fitbit Charge4』を購入しました。

元々は別の理由で購入しました。
スマートフォンで目覚ましをかけていたのですが、一緒に妻が起きてしまいます。
普通の目覚まし時計では妻が気になってしまうので、家族を起こさない目覚ましを探していました。
ブログでスマートウォッチの目覚ましは腕で振動するので家族を起こさないと拝見したので買って試してみました。

実際に使ったところ、妻を起こさず目覚ましで起きることができるようになりました。
他にもいろいろできると書いてあった中に、スマートフォンのアプリと連動して睡眠時間を記録してくれることを知りました。
正しい睡眠時間を知りたいと考えていたので試してみました。
睡眠時間の記録もアプリと同期が必要ですが、測ることが出来ました。
しかも眠りが深いか浅いかも表示してくれまふ。
特に便利と感じたのは夜寝て体が動かなくなっると時計が寝たと判断をし、自動的に睡眠時間の計測を開始してくれることです。
自分で睡眠時間を測ろうと思うと、タイマーをかけたり時計を確認したりするのですが、眠い時なので確実にできるとは限りません。
時計が自動でやってくれるためとても便利です。

ただ欠点もあります。
体が動いていないと睡眠時間とカウントされるので、起きても布団でごろごろしていると、そのまま睡眠時間になってしまいます。
そのため起きたら必ず布団から出ています。

睡眠時間を計測してみてはじめて睡眠時間が少ないことに気が付きました。
今まで十分寝れていると思ったのですが、自分が思っていたよりも1.5時間くらい平均睡眠時間が少ないことがわかりました。

最後に

健康診断の数値を改善するために、まずは体重以外にも計測できるようにしようと考えたのが良い結果につながったと思います。
また睡眠時間のように、自分の良いように解釈してしまっていることも他にもあるのでと思いました。

今回はたまたま前に同じようなことで体重が増えた経験をしていたため対処することができたと思います。
思ってもみない数値がいきなり悪くなってしまうと、たぶん慌ててしまうと思います。

いろいろと学びたいことが沢山あります。
そのためには健康が大切だと感じています。
日頃から健康には気をつけていきたいと思います。