3畳まなびスペース

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【刻読2冊目】『人を動かす』で自分が動かされた

 

自分がはじめて読んだビジネス書

この本に出会ったのは偶然でした。
今から十数年、当時会社では幹部向けに社長の読書会が開かれていました。その時に使われた本だったのを当時の上司が興味がないため貸してくれました。それまではビジネス書や自己啓発書というものを知らなかった自分はその内容に驚きました。

当時は現場で働いていたところから営業に変わったばかりでした。
今までは「仕事を受ける立場」だったのが「仕事を依頼する立場」に変わりました。
やりとりに慣れないせいでうまく依頼が回せないこと、依頼の時に納得がいかず強く言ったりして、気まずい雰囲気になることがしばしばありました。
この本に書かれていることを実践することで仕事が徐々にうまくまわせるようになりました。 

 

本の簡単な紹介

題名:人を動かす
原題:How to Win Friends and Influence People (友をつくり人を動かす法)
著者:デール・ブレッケンリッジ・カーネギー (Dale Breckenridge Carnegie出版:1936年

『道は開ける』と供に、デール・カーネギーの代表的な著書。自己啓発書の元祖と称されることも多い。著者の経験に基づく多くの例を挙げている。日本国内で430万部、世界で1500万部以上を売り上げている。発売から80年以上売れ続けている超ロングセラーである。

Wikipediaより

【本の構成】

  • PART1 人を動かす三原則
  • PART2 人に好かれる六原則
  • PART3 人を説得する十二原則
  • PART4 人を変える九原則
  • 付録 幸福な家庭をつくる七原則

という構成になっています。

 

 

印象に残ったことば

・人間の持つ性情のうちで最も強いものは他人に認められることを渇望する気持ちである
・議論に勝つ最善の方法は、この世にただ一つしかないという結論に達した。その方法とはーー議論を避けることだった。
・人から押し付けられた意見よりも、自分で思いついた意見のほうを我々ははるかに大切びするものである。
・相手の考え、行動にはそれぞれ相当の理由があるはずだ。その理由を探し出さねばならない
・相手の意見に敬意を払い、誤りを指摘しない

【抜き書きした数】

26箇所

ビジネス書初心者でも構成がわかりやすい

初めて読むビジネス書でしたがとても読みやすくスラスラ読むことが出来ました。
理由は構成がとてもわかりやすいからです。まず章のタイトルがそのまま著者の言いたいことになっています。そしてタイトル後の最初と最後にタイトルの理由の説明、その間に具体的な体験談という順番になっています。
章のタイトルと最初と最後を読めば章の言いたいことがすぐに分かります。
今はいろいろビジネス書を読むのですが、『人を動かす』ほど分かりやすい構成の本はまだ出会ったことがありません。大体の本は著者の言いたいことを探さなければいけません。分かりやすい構成なので頭にも入りやく、すぐに試すことができました。

 

豊富な体験談が他人事を自分ごとに

これでもかというほど豊富な体験談が載っています。
著者自身の体験談、著者のセミナーに参加した人、歴史上の偉人など様々な人の体験談があります。
たくさんの体験談を読んでいると自分も同じような経験をしていることに気がつきます。そうすると本に書かれている体験談が他人事ではなく自分事になってきます。
自分と同じような考え方で失敗した人がどう解決したかを知ることで、自分も同じように解決できるのではないかと思い興味が湧いてきます。
自分の経験にあてはまらない場合ありますが、経験としてとても参考になります。

相手の意見に敬意を払って誤りを指摘しない

本に書かれていることで実践したことはいくつかあります。
本に書かれている37原則から自分でもすぐにできそうなことをやり始めました。
一番実践したのは「相手の意見に敬意を払い、誤りを指摘しない」です。
『人を動かす』を読む前は人に対して間違った行動ばかりしてきました。
人に対して高圧的な態度をとったり、議論をしてやりこめたり、上から目線で命令したりと本に書かれてる失敗者と同じような態度で人と接していました。
しかも間違っていると気がつかず自分は正しいと思ってやっていました。

 

最後に

『人を動かす』に出会ったのは偶然でした。1936年に発行されたということで約70年たったあとの自分も助けられたので名著というのにふさわしい本です。
この本で自分が変わってから仕事で忙しい日々でしたが、結果的にたくさんの人に助けてもらうことができました。本当に出会えてよかったです。
30歳手前で自分はこの本に出会いました。もっとはやく、例えば学生時代に出会っていたら、もうすこし豊かな学生時代になっていたかもしれません。
社会人だけでなく学生の方にもオススメの本です。